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心と体の代謝を促すヨガ

こんにちは。
ジュノスタイルの若林純子です。

2023年6月のレッスンテーマは、「代謝を促す」です。代謝は、健康や若さを保つ大事な生理現象。“健康年齢”という言葉を最近よく耳にしますが、ご高齢になればなるほどとても大事なテーマになるかと思います。

代謝を促すヨガ

一般的に、ヨガは代謝を上げると言われます。陽ヨガと陰ヨガのアプローチは違いますが、身体を恣意的に動かして、筋肉をストレッチしたり、関節を動かしたりすることで、血液循環をよくしたり、肩や首の凝りを解消したりなど体の元気を取り戻すことができます。 特に、ヨガは、深い呼吸へと導くことで体内の代謝を上げる作用が大きいと個人的には感じています。

陰ヨガのベースとなる中医学の観点からは、“代謝”とは気血の流れを正常に保つことです。陰ヨガ指導者養成講座〈五行シリーズ〉や季節の陰ヨガ講座などで繰り返し説明していることですが、どれだけ気血が充分に確保されていて、それらが滞りなく体内を巡っているかということです。この巡りが代謝というわけです。

日本列島は、南の方から徐々に梅雨入りしています。梅雨の高湿度と暑さというのが日本の夏の特徴かと思いますが、五行説を実践的に捉えると、そんな日本の夏に養生したい五行(五蔵)は土の五行(脾胃)です。火の五行が夏の五行というのも間違えではないですし、実際そうなのですが、健康維持のための大事な実践という観点からは、土の五行の養生が一般的な夏の養生です。

むくみを解消しよう!

汗を適度にかいて、不要な水分を排泄するのも代謝活動の一つ。水分代謝のことです。特に女性の場合は、夏はむくみやすい方が多いようです。私も体質的に例外ではありません。中医学によると、むくみも土の五行と関係しています。その他、金の五行の肺や水の五行の腎もむくみ対策にはフォーカスしたい五臓ですが、夏という季節を考えると土の五行を一番ケアしたいのです。呼吸も水分代謝を促し、むくみを改善する要因ですので、やはり呼吸を深くしてくれるヨガは、代謝活動をアップするのにいいということになります。ただし、外側の環境を熱くして、毛穴を開いて汗を出そうとするホットヨガやサウナは、呼吸を身体の内側から起こしているわけではないので注意が必要です。時に、冷えや胃の不調に逆に苦しむことになる場合もあるので、女性は特に要注意です!

心の代謝は執着しないこと!

中医学は心と身体を一つの体と捉えます。つまり、それぞれの五行の中にも、心が宿っていると考えます。心の代謝を考えると、夏の五行である土の五行にフォーカスがあたります。 土の五行のエネルギーの特徴は「化」です。口から入った食べ物を気血水に運化する大事な役割のエネルギーです。脾や胃は食べ物をしっかり消化して栄養に変えるのです。

では、心にとっての「化」エネルギーは何でしょう?それは、思いや思考に執着せずに 手放して変化することです。ただし、土の五行が健康でないと、この「化」の行為がうまくできず、一つの事柄に思いをずっと置いてしまったり、心配しすぎたり、構いすぎたり、といったマイナス面が出てしまいます。だから、夏に不調をきたしやすい脾胃といった消化器の調子を整えることは、心にとっても大事な養生となります。

2023年の『夏の陰ヨガ』講座では、心を取り巻く精神面の五行についてもお話する予定です。興味のある方は、是非、参加してみてくださいね。

  • *Junostyleは、全米ヨガアライアンス認定スクールです。RYT200とRYT500の両資格の取得が可能であり、ヨガから瞑想までトータルで学べるヨガスクールです。特に、陰ヨガがメインとなりますが、ヨガを通して精神や心の質を高めることに注力しています。(詳細は>>>こちら
  • *過去のワークショップを一定期間視聴できます。見逃した方、まとめて学習やプラクティスをしたい方におすすめです。詳細等は、オンデマンド〈見逃し配信〉をご覧ください。

若林純子

株式会社ジュノスタイル代表取締役。陰(いん)ヨガ指導者。
Junostyle~自分らしい自然なライフスタイルを探す旅~というコンセプトのもと、陰ヨガ、アロマセラピー、食を通して「陰(いん)のあるライフスタイル」を提案。
とくに、女性のライフスタイルのバランスを追求し、日本全国やアジアで陰ヨガのワークショップを行っている。講師養成にも積極的に取り組んでいる。
全米ヨガアライアンス認定講師・英国IFA認定アロマセラピスト。
若林純子のブログ:https://junostyle.jp/ownerblog/