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秋にしたい陰ヨガ〜呼吸が通る柔軟な身体づくりを

こんにちは。渡辺純子です。

コロナの暗いニュースの毎日。今年の夏は、夏を思いっきり満喫することなく、あっという間に過ぎてしまった気がします。消化不良な感じがして秋へどう向かっていったらいいか迷うこの頃です。
繰り返し巡る四季ですが、旬の野菜を楽しむように、季節ごとにその季節らしい過ごし方をするのも大事なのだなと思った2021年の夏です。

この秋は呼吸を見つめてみよう!

この秋は、呼吸を大事にしたいと思います。秋から始まる陰の季節は、夏のような陽の季節とは違って、内側に意識を戻して行く気の流れとなりますから、健康を見直したり、自分を見つめ直したり、勉強や読書などやりたかったことをじっくりやるのに適した季節かと思います。昨今のパンデミックはなかなか収束する気配がありません。そんな大変な時こそ、自分自身を整えることが大切だと思います。弛緩すること、落ち着くこと、静まること、内観すること、止観することなどに適した季節は、まさに、陰の季節でしょう。

陰陽五行説から見ると、秋は「金」の五行です。五臓でいうと肺が司っている五行です。乾燥する季節ですので、肺や喉を潤すようにし、風邪などを予防することは秋の養生の一つです。また、肺は免疫力とも関係しているので、肺を元気に保っておくことが大切です。肺の元気は呼吸で養われます。だから、身体の強張りを解消し、呼吸を自由にすること、感情を落ち着かせて心を穏やかに鎮めることは、陰ヨガプラクティショナーとして秋の大事な使命でしょう。

身体の柔軟性を取り戻そう!

呼吸は、私たちが生きている限り“ここに在るもの”です。緊張していたら呼吸が浅くなるなど、感情や心の変化に応じて呼吸も変化します。呼吸は、とても身近にあって、私たちの“今”を伝えてくれるものでもあります。
私は、ヨガは、呼吸とともにあるものです。身体の中を巡る呼吸に意識を置き、心を鎮めていきます。心を落ち着かせて、静かに自分自身を知っていく作業。それがヨガです。

ヨガ的な視点から呼吸を見つめると、まずは、“身体の柔軟性”が大事だと思います。肩首背中が強張っていたら十分な呼吸を取り入れられません。呼吸と身体は繋がっています。ヨガの練習が進んでいくと、呼吸が身体を動かしていく(または鎮めていく)感覚を得られるようになります。こうなると、呼吸と一体化したアーサナの完成です。

皆さんの身体は、呼吸が自由に巡ることができる柔軟性を持っていますか?肩こりしてないですか?背中硬くないですか?股関節は?足首は?腿裏は大丈夫?

この秋は、内面を見つめることから、ただ単にアーサナを格好良くだけのヨガではなく、身体から始まって、心、呼吸への意識や瞑想(マインドフルネス)も取り入れたヨガへと皆様を誘っていけたらと思います。

9月のzoomオンラインのテーマは「心身を鎮める陰ヨガ」です。また、季節の陰ヨガシリーズ「秋の陰ヨガ〜内側からの”キレイ”を発見しよう!」も開催します。どちらも、本来持っている自分の良さを再発見することをテーマに、呼吸の通る身体づくりをし、心を鎮めて、自分を見つめる時間にしたいと思っています。

渡辺純子

株式会社ジュノスタイル代表取締役。陰(いん)ヨガ指導者。
Junostyle~自分らしい自然なライフスタイルを探す旅~というコンセプトのもと、陰ヨガ、アロマセラピー、食を通して「陰(いん)のあるライフスタイル」を提案。
とくに、女性のライフスタイルのバランスを追求し、日本全国やアジアで陰ヨガのワークショップを行っている。講師養成にも積極的に取り組んでいる。
全米ヨガアライアンス認定講師・英国IFA認定アロマセラピスト。
渡辺純子のブログ:https://junostyle.jp/ownerblog/