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心の免疫力を高める陰ヨガ

こんにちは。渡辺純子です。

秋は、免疫力を高める陰ヨガを行っています。今年は、心へのアプローチも意識して、「心の免疫力」のアップを目指していきます。ストレス社会の中では、毎日色々なことが起こり、感情を揺さぶられることもあるでしょう。そんな時に、一瞬、落ち着く“間(ま)”を持てることは、気持ちよくお仕事をしたり、毎日の余暇を過ごすために大切です。
体と心は繋がっています。心が疲れてしまうと、体の不調が起きますし、逆に、体が疲れると、心も元気を保てません。陰ヨガの基本哲学である中医学(陰陽思想)は、人を西洋医学のような肉体だけでなく、心や感情を持つ一人の人としてみます。だから、健やかなライフスタイルを送るためには、精神的な面についても、ちゃんとケアしてあげる必要があるのです。

免疫力を維持する秋の五臓=肺

秋に免疫力を高めたいのは、夏から秋へと季節の変わり目で、体が気温の変化に影響受けやすいからです。特に、「悲」の感情を秘めている肺(金の五行に属する秋の五臓)をケアする必要がります。
中医学によると、私たちの体の免疫力は2つあります。そのうちの1つが皮膚の周りにバリアを張って、病邪の侵入を防いでいる衛気(えき)ですが、肺が担当している免疫力です。秋の乾燥した空気は、喉や鼻などの気管支へダメージを与えますので、風邪などの不調に注意する必要があります。
また、自然界の空気が乾燥するので、お肌の乾燥も気になる季節です。潤いを与える養生をしましょう。いつも、陰ヨガ通して伝えている事ですが、「血(けつ)」を増やすこと、山芋、オクラなどネバネバした食材を食べること、早めに寝ることによって、体内の“陰の性質や力”を増やしてあげてください。“潤い”を与える日々の養生になります。


「悲」の感情と呼吸

さらに、その乾燥した病邪(燥邪・そうじゃ)が心身の奥に入り込むと、心への影響がでます。悲しい感情が止まらなかったり、心が晴れないなどの心の現象は肺の気を傷つけているからです。
人生には、悲しい出来事もたくさん起きます。でも、私たちは、悲しみの度合にもよりますが、いつまでもくよくよせずに、時が来たら立ち上がって前進する力も持っています。しかし、この肺の気が十分でないと、いつまでも悲しみから立ち上がって来られないのです。肺のエネルギーを保つには、呼吸をきちんとすること。ヨガが一番得意とすることです。この秋は、心身のリラックスを促し、呼吸を深めながら心の免疫力をアップさせていきましょう。


渡辺純子

株式会社ジュノスタイル代表取締役。陰(いん)ヨガ指導者。
Junostyle~自分らしい自然なライフスタイルを探す旅~というコンセプトのもと、陰ヨガ、アロマセラピー、食を通して「陰(いん)のあるライフスタイル」を提案。
とくに、女性のライフスタイルのバランスを追求し、日本全国やアジアで陰ヨガのワークショップを行っている。講師養成にも積極的に取り組んでいる。
全米ヨガアライアンス認定講師・英国IFA認定アロマセラピスト。
渡辺純子のブログ:https://junostyle.jp/ownerblog/