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陽気を動かす陰ヨガ

こんにちは。渡辺純子です。

2017年3月の陰ヨガのテーマは、「陽気を動かす陰ヨガ」です。

陽気を動かすというのは、代謝や消化、あらゆる体の生理現象を支える根本です。陽気が動かないと、体の健康はもちろん、気分や感情、思考などにも悪影響を与えかねません。
春は、内に埋めていた志を出す時期といいます。秋の実りが出る季節に向かって、今年1年の成長を形づくるスタートダッシュの時期です。春は、伸び伸びを太陽の光を浴びて、そよ風に吹かれながら自由にいることが大事だと中国最古の医学書「黄帝内経」は言っていますが、後に、気が塞がり五月病などにもならないためにも健康的なスタートダッシュを切ることはとても大切なのです。

体の凝りを無くしましょう!

まずは、体の凝りをできるだけ無くしておくこと。凝りは、気血の巡りが悪いことを意味します。春は、風(ふう)が出現するのが特徴です。風のおかげで、土の中に眠っていた種が芽を出し地上へと押し出されます。だから、風は元気なスタートダッシュにとても必要な自然現象です。私たちの体にも同じような機能があり、朝パッと目が覚めて起きて行動ができるのは、肝(かん)が同じような役割をして気血を巡らすからです。気は陽の体質を持っている(だから陽気と呼ばれます)ので、肩や首、頭といった上部に凝りや痛みが出ることが多いです。特に、スマホやパソコン作業が多い現代人は、肩こりなど凝りを感じている人が多いです。気血が伸び伸びと巡れる体内環境を整えましょう。


薄着はもう少し待って!

春が来た!と喜ぶのはまだ早いです。薄着をするのは、もう少し待ちましょう。特に、「くび」と名のつく部位・・・首、手首、足首は、ショールを巻く、靴下を履く、長袖を羽織るなどして、まだまだ冷たい風に当たらないようにしましょう。風は、私たちの体内から熱を持っていってしまうこともあり、風邪や不調の原因にもなりかねません。体が冷えると、血流が滞り、凝りを生む原因となります。また、体が冷えると免疫力が低下し、この春の時期に出る花粉やアレルギーへの抗体が弱くなるので気をつけましょう。

ジュノスタイルの陰ヨガで、暖かい格好をしながら、リラックスした呼吸で気血の巡りを促し、凝りのない体づくりをする春を過ごしてみませんか。


渡辺純子

株式会社ジュノスタイル代表取締役。陰(いん)ヨガ指導者。
Junostyle~自分らしい自然なライフスタイルを探す旅~というコンセプトのもと、陰ヨガ、アロマセラピー、食を通して「陰(いん)のあるライフスタイル」を提案。
とくに、女性のライフスタイルのバランスを追求し、日本全国やアジアで陰ヨガのワークショップを行っている。講師養成にも積極的に取り組んでいる。
全米ヨガアライアンス認定講師・英国IFA認定アロマセラピスト。
渡辺純子のブログ:https://junostyle.jp/ownerblog/