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気血を巡らせる陰ヨガ

女性の生理に大切な気血の巡り

気血の巡りを良くしておくことは、健康維持の基礎中の基礎です。でも、ストレスの多い環境で暮らしている現代人は、なかなか巡りを保つことが難しいのが現状です。

巡りは、身体的なストレスだけでなく、精神的なストレスを受けても流れが悪くなります。 私は、ちょっとの寝不足でも目の下にクマが出来たり、肩こりが起きたりしやすく、簡単に血流の流れが悪くなります。また、メンタル面でも塞がることが多いです。嫌なことや上手くいかないことがあると、イライラすることも多く、そんな時は気血の巡りが塞がってしまって、気分がスッキリしません。


陰ヨガをプラクティスするようになって、中医学の知識を持ってからは、規則正しいリズムを保っていますが、20代の会社員をしていた頃は、ストレスが溜まると生理が遅れてしまうことがよくありました。女性の生理と気血の巡りとは密接な関係があるので、精神的な安定と健康維持は、正常な生理のリズムを保つためにとても大切なことです。気持ちがすっきりしないと、気の巡りが塞がります。すると、血液の巡りも悪くなります。血液の巡りが悪いことを中医学では、「瘀血(おけつ)」と言いますが、この「瘀血」が生理不順や生理痛の原因となります。


まずは”静止”すること

では、どうしたら気血の巡りがよくなるのでしょうか。運動をしたり、ストレッチをして身体を動かすことも気血の巡りを改善しますが、心と身体は繋がっているので、ちょっとした緊張で身体がこわばってしまいます。従って、身体だけでなく、心の状態もリラックスして緩むことが大事になります。

忙しい毎日の中でリラックスすることは大変ですが、リラックスするために私が日々とても大切にしていることは、「静寂さ」を保つことと「静止」をすること。動作的には、止まることです。身体が静止すれば、精神も静まってきます。そして、もともと私たちが持っている「静寂さ」を取り戻していきます。すると、自然治癒力が正常に働いて、身体を流れる気血の巡りは元のリズムへと戻っていきます。


まずは、”静止する”ことから始めてみませんか。心身のバランスが取れることでしょう。


渡辺純子

株式会社ジュノスタイル代表取締役。陰(いん)ヨガ指導者。
Junostyle~自分らしい自然なライフスタイルを探す旅~というコンセプトのもと、陰ヨガ、アロマセラピー、食を通して「陰(いん)のあるライフスタイル」を提案。
とくに、女性のライフスタイルのバランスを追求し、日本全国やアジアで陰ヨガのワークショップを行っている。講師養成にも積極的に取り組んでいる。
全米ヨガアライアンス認定講師・英国IFA認定アロマセラピスト。
渡辺純子のブログ:https://junostyle.jp/ownerblog/