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Junostyleの「冬の陰ヨガ」

春夏秋冬の陰陽の変化と循環は、森羅万象の根本です。従って、自然の変化に順応したライフスタイルを送ることは、健康維持の秘訣となります。
Junostyleでは、四季に応じて変化するカラダを巡る気に焦点を当てて、季節に応じた陰ヨガプラクティスをご紹介しています。「冬の陰ヨガ」は、生命エネルギーである陽気を蔵す陰ヨガプラクティスです。


精神を静かにして気を「蔵」する時期

「黄帝内経」によると、立冬から立春までの3か月間を「閉蔵(へいぞう)」といいます。もろもろのものが門戸を閉ざして閉じこもる季節です。
冬は、早寝をして、太陽が昇るのを待ってから起床すること。過度な発汗や疲労を避けて、体内の陽気を乱さないようにすること。寒さを避け、温かくすること。皮膚の露出をさけて、気を蔵して養うこと。精神は静かにし、志は伏せ隠して秘かな心持ちで、常に満足していなければなりません。これに逆らうと、冬の主役である腎(じん)が損なわれて、春になると手足が冷えて萎える病になりやすくなります。


アンチエイジングの基本でもある「冬の陰ヨガ」

冬は、春の発生に向けてエネルギーを蓄える時期であり、1年の健康の基本となります。冬の過ごし方次第で、春夏の活動の成果が変わります。冬の養生を怠ると、気力や体力が弱り、春のスタートダッシュを充分に行うことができません。
冬には、体内の陽気は奥深くに納まり、代謝が低くなるなど生理活動も緩やかになります。動物が冬眠するように、気の貯蔵庫である腎は、活動を開始する春に向けて気の備蓄を行います。この腎の「蔵」の働きを助けるライフスタイルを送ることが、冬の養生法となります。また、気の消耗を抑えて維持を促すことから、アンチエイジングにとっても大切な働きとなります。
補養することは、冬に最も行うべき活動です。黄帝内経にもあるように睡眠時間をたっぷりとって、腎を補うライフスタイルを心かげましょう。


渡辺純子

株式会社ジュノスタイル代表取締役。陰(いん)ヨガ指導者。
Junostyle~自分らしい自然なライフスタイルを探す旅~というコンセプトのもと、陰ヨガ、アロマセラピー、食を通して「陰(いん)のあるライフスタイル」を提案。
とくに、女性のライフスタイルのバランスを追求し、日本全国やアジアで陰ヨガのワークショップを行っている。講師養成にも積極的に取り組んでいる。
現在、シンガポール在住。全米ヨガアライアンス認定講師・英国IFA認定アロマセラピスト。
渡辺純子のブログ:https://junostyle.jp/ownerblog/