講師登録
コラム一覧へ戻る

座る瞑想のための体づくり

こんにちは。
ジュノスタイルの若林純子です。

10月のクラスのテーマは、「座る瞑想のための体づくり」です。
瞑想を学んでから7年になります。微力ながらマインドフルネス瞑想を指導する機会を頂いていますが、そこで感じることは、「陰ヨガを定期的にプラクティスしている方は、相対的に瞑想に馴染むのが早い人が多いかも。」ということです。

陰ヨガに特定しているのは、私の指導経験において陰ヨガが相対的に多いからです。ハタヨガなどをされている方でも、心身ともに瞑想に馴染んでいる方はいらっしゃると思います。このコラムは、私の経験談ですので、陰ヨガが中心のお話しになります。

良い姿勢で長時間静止できますか?

座る瞑想でまず大事なのは、姿勢です。良い姿勢とは、骨盤が土台となって地に座り、背筋が頭頂に向かって無理なく伸びている状態を指します。胸は自然に開いていて、呼吸も自然に行われています。
体の部位でいうと、座るという行為をしますので、まずは股関節や仙骨・骨盤が重要になります。椅子に座る場合も同じですが、細かい違いに言及すると、椅子の場合は骨盤の状態が、ザフにあぐらや正座をする場合は、膝と股関節の柔軟性がより大切になるでしょう。

そして、その良い姿勢で座り、長時間静かに止まっているのが座る瞑想の特徴です。このように、静止した状態を継続することが陰ヨガとの共通点ではないでしょうか。 一生懸命ヨガを日々練習している方でも、初めて陰ヨガを体験した際に静止をすることが難しい方もたまにいらっしゃいます。無理ないところで静かにそこに止まること、それはまさに陰の性質なのです。

陰ヨガが感覚で教えてくれるもの=“今”

体が静止することを覚えると、心も鎮まり始めます。すると、心身ともに落ち着きを取り戻し、マインドフルネスな状態に満ちてきます。身体をきちんと無理なく静止させておくことは、心を“今“に引き戻すために必要な要素です。動いている体に心を行きわたらせることもマインドフルネスの状態ではありますが、まず“止まる“をしっかり体験していない限り、その応用編は難しいです。

時に、心のざわつきが体を静かに止まらせるのを妨げることがあります。心と体は互いに影響し合っているからですが、“今”にいない心が、努力の末に体とひとつになっていくことで、少なくとも体は丁寧に止まって座ることができるようになってきます。
その感覚を養うお手伝いができるのが、陰ヨガではないかと思うのです。静かにゆっくり陰ヨガ特有のアーサナ(ポーズ)をすることで、“今“自分の体に何が起きているのか、“今“呼吸がどうなっているのか、気持ちは?気分は?感情は?といった“今“の心の内はどうなっているのかを、直接、ピュアに感じる土台をつくってくれるのです。

マインドフルネス瞑想は、気づきの力を養うプロセスでもありますが、まずは落ち着き、冷静にそこに止まれる心身の状態でいないと、その先はどうにもなりません。 「座る瞑想のための身体づくり」とは、五感で感じやすく、分かりやすい体から、気づきのプロセスをスタートさせることでもあります。

10月も一緒にプラクティスをしていきませんか。皆様のご参加をお待ちしています。

  • *Junostyleは、全米ヨガアライアンス認定スクールです。RYT200とRYT500の両資格の取得が可能であり、ヨガから瞑想までトータルで学べるヨガスクールです。特に、陰ヨガがメインとなりますが、ヨガを通して精神や心の質を高めることに注力しています。(詳細は>>>こちら
  • *過去のワークショップを一定期間視聴できます。見逃した方、まとめて学習やプラクティスをしたい方におすすめです。詳細等は、オンデマンド〈見逃し配信〉をご覧ください。

若林純子

株式会社ジュノスタイル代表取締役。陰(いん)ヨガ指導者。
Junostyle~自分らしい自然なライフスタイルを探す旅~というコンセプトのもと、陰ヨガ、アロマセラピー、食を通して「陰(いん)のあるライフスタイル」を提案。
とくに、女性のライフスタイルのバランスを追求し、日本全国やアジアで陰ヨガのワークショップを行っている。講師養成にも積極的に取り組んでいる。
全米ヨガアライアンス認定講師・英国IFA認定アロマセラピスト。
若林純子のブログ:https://junostyle.jp/ownerblog/