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心という土台

こんにちは。
ジュノスタイルの若林純子です。

陰ヨガの指導をスタートした頃から、「陰は土台」ということをお伝えしています。

土台と一言で言っても、いろいろな土台があります。体の構造からいうと、下半身が土台です。健康を軸にすると、元気が土台。エネルギーの観点からは、睡眠や休息を十分にとれていることが土台。ライフスタイルに目を向けると、忙しさに忙殺されているのではなく、余暇もあり充実した生活が土台となるでしょう。

すべては心が決めている

私たち人としての土台は、やはり“心”なのではないか、と強く思うこの頃です。体が健康であれば、心も健康ですし、心が健康であれば体も健康といった相互に関係しあっている関係ではありますが、脳、感情、思考、精神を保つ人間であるからこそ、ほとんどの決断や行動は、心が決めていると言っても過度ではないと思います。その意味で、人の土台は心です。

しかし、その心は、なかなか見えにくい。皆さんは、自分の心が今何を思っていて、どんな状態かわかっていますか?本当の意味で、自分は何者なのかをわかっていますか? 時に怒ったり、喜んだり、悲しんだり、優しかったり、無関心であったり、執着をしたり、心の本質は見えにくいのです。

「心の土台がないと、人は迷走するのだな。」

先日、久しぶりにFacebookを流し見していた時、数々の投稿を見ていて感じたことです。いろんな「わたし」が溢れている。どこかに旅行に行ったら「人生を楽しんでいるリア充なわたし」が写真と共にプレゼンテーションされています。お料理をしたら、「おいしいライフスタイルを過ごしているわたし」がそこに飾られています。「こんな仕事をしているわたし」もすごい!のです。そして、私も。ご他部に漏れず、講座のお知らせを投稿する時は、「ヨガの先生であるわたし」を前面に打ち出しています。

当然、投稿されている事柄が悪いわけでもなく、批判をしたいわけでもありません。それらを行っている“人の心のあり方”を問いたいのです。すべては心が起こしていることだからです。別な言い方をすると、焦りと不安を隠すために自己欺瞞があるのか、本当の意味で足るを知っている(知足)のか。また、理想を追いかけ幻想を追いかけ迷走しているのか、今にいて(マインドフルネスでいる)瞑想的であるのか、という言い方もできます。

心の土台がない状態は、心がグラウンディングしてないことを意味します。アーサナで言えば、脚の土台がないままにポーズを取っている不安定な状態です。それは、怪我をするリスクを伴います。迷走した心は安全ではありません。

8月のレギュラークラスのテーマは『姿勢を整える』ですが、良い姿勢を保つことは、心の土台を築くための大事な所作のひとつです。

一緒にプラクティスしていきましょう! 皆様のご参加をお待ちしています。

  • *Junostyleは、全米ヨガアライアンス認定スクールです。RYT200とRYT500の両資格の取得が可能であり、ヨガから瞑想までトータルで学べるヨガスクールです。特に、陰ヨガがメインとなりますが、ヨガを通して精神や心の質を高めることに注力しています。(詳細は>>>こちら
  • *過去のワークショップを一定期間視聴できます。見逃した方、まとめて学習やプラクティスをしたい方におすすめです。詳細等は、オンデマンド〈見逃し配信〉をご覧ください。

若林純子

株式会社ジュノスタイル代表取締役。陰(いん)ヨガ指導者。
Junostyle~自分らしい自然なライフスタイルを探す旅~というコンセプトのもと、陰ヨガ、アロマセラピー、食を通して「陰(いん)のあるライフスタイル」を提案。
とくに、女性のライフスタイルのバランスを追求し、日本全国やアジアで陰ヨガのワークショップを行っている。講師養成にも積極的に取り組んでいる。
全米ヨガアライアンス認定講師・英国IFA認定アロマセラピスト。
若林純子のブログ:https://junostyle.jp/ownerblog/