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生理中に陰ヨガを勧める3つの理由

生理痛や月経前症候群(PMS)など、生理にまつわる不調は多くの女性の悩みです。しかし、本来、生理というのは生まれつき女性に備わった正常な機能であり、過度な不調があるということは、健康のバランスが崩れていることを示しています。生理と上手につきあうために、私はいつも陰ヨガをお勧めしています。私がシンガポールで行っているクラスには、「生理中だから、陰ヨガをしに来た!」という生徒さんも結構います。陰ヨガから得られる効果やメリットが、生理中の不調を改善してくれるからです。

血液循環を促し、冷えを予防

生理痛の多くは、骨盤や腰周りを温めることで改善することがあります。下腹部や仙骨・腰周りにカイロを貼るなど、温めることで痛みが軽減することを経験した女性は多いのではないでしょうか。こうした冷えによるお腹や腰などの痛みは、子宮からの月経血の排出の流れが滞ることで、子宮が過度に収縮することから起こります。
陰ヨガの静的なアプローチは、股関節・仙骨周りの結合組織の柔軟性を高め、気血の循環を促します。そして、骨盤周りを温め、月経血の排出をスムーズにします。

子宮や卵巣など内臓の自然治癒力をアップ

血流が滞り、血液中の酸素や栄養が全身に行き渡らなくなると、子宮や卵巣などの内臓の働きを低下させ、ホルモンのアンバランスを引き起こす原因となります。例えば、子宮の収縮を促して、月経血をスムーズに体外に排出する役割のホルモンが過剰分泌すると、子宮収縮が強くなりすぎて痛みを起こします。
中医学では、ホルモンバランスを整えるのも“気の働き”と考えます。陰ヨガは、その性質や特長から、内臓に気を補充する効果があります。私たちの内臓に自然に備わっている治癒力を高め、正常な働きを取り戻してくれます。

リラックス効果で休息力と睡眠の質を向上

生理中は、女性の体は普段より弱い状態にあります。生理中に風邪を引きやすい人がいるのはこのためです。体に対するストレスや寝不足は、ホルモンバランスや自律神経を乱す原因となります。生理不順や生理痛がひどい方、またイライラや落ち込みなど精神的な不調が気になる方は、リラックスする時間をとって、充分な休養と睡眠を取ることが大切です。

陰ヨガがもたらす静寂さは、リラックス効果を高めます。“緩める“ポーズの特性は、呼吸を落ち着かせ、心身を休息モードへと誘います。そして、睡眠の質を高めることも、陰ヨガ経験者が認めるメリットです。

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渡辺純子

株式会社ジュノスタイル代表取締役。Junostyle~自分らしい自然なライフスタイルを探す旅~というコンセプトのもと、陰ヨガ、アロマセラピー、食を通して「陰のあるライフスタイル」を提案。特に、女性のライフスタイルのバランスを追求し、日本全国やアジアで陰ヨガのワークショップを行っている。指導者養成にも積極的に取り組む陰ヨガ講師。

  • 現在、シンガポール在住。
  • 全米ヨガアライアンス認定講師・英国IFA認定アロマセラピスト。
  • 渡辺純子のブログ:https://junostyle.jp/ownerblog/