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肝気の巡りと女性の生理

こんにちは。渡辺純子です。

女性の健康については、陰ヨガを指導した頃から中医学をベースに講座やブログなどでもお伝えしています。Junostyle-YinYogaOnlineSelfPracticeでも、「女性の陰ヨガ」として、女性の生理サイクルを低温期、月経期、高温期と3つに分けて、五行理論をベースに陰ヨガのプラクティスを紹介しています。

肝経の経絡と女性の健康

中医学では、肝(かん)は、女性の生理を考える上でとても大切な内蔵です。何故なら、肝は血をコントロールしていて、肝血が子宮に供給されているからです。肝血は、気の流れとともに、肝の経絡を通り子宮へと運ばれます。
肝気の滞りは、頭痛、腰痛、下腹部の膨満感、便秘、生理不順、鬱症状、生理痛などを起こしますが、これは下半身の肝経の経絡の通り道からも推測できます。肝経の経絡は、足の親指の内側からくるぶし、股の内側を通って鼠蹊部、子宮へと流れます。従って、肝経の気が滞ると、子宮、卵巣、卵管、大腸のトラブルに発展しやすいのです。


骨盤周りの気血の流れに陰ヨガがオススメ

何らかの不調で、骨盤周りの気血の流れが止まってしまうと、子宮や卵巣への血のフローを滞らせてしまいます。これは、月経痛、不任、子宮筋腫、無月経などを引き起こす原因となります。特に、生理中は、スムーズな月経を起こすために、股関節や仙骨の気血の流れを正常にしておく必要があるでしょう。
陰ヨガは、じっくりと体の中の気血のフローを助けるヨガです。下降しグラウンディングする“地のエネルギー”を養うことで、股関節や骨盤周りなど下半身へのアプローチが得意なヨガです。私が、生理中に陰ヨガをオススメする大きな理由のひとつです。


渡辺純子

株式会社ジュノスタイル代表取締役。陰(いん)ヨガ指導者。
Junostyle~自分らしい自然なライフスタイルを探す旅~というコンセプトのもと、陰ヨガ、アロマセラピー、食を通して「陰(いん)のあるライフスタイル」を提案。
とくに、女性のライフスタイルのバランスを追求し、日本全国やアジアで陰ヨガのワークショップを行っている。講師養成にも積極的に取り組んでいる。
全米ヨガアライアンス認定講師・英国IFA認定アロマセラピスト。
渡辺純子のブログ:https://junostyle.jp/ownerblog/