
東洋医学の陰陽五行思想をもとにした陰ヨガは、アシュタンガやビクラム、ビンヨサ、パワーヨガなどの、動きが激しくダイナミックな、いわゆる「陽のヨガ」とはまったく異なり、小さな動きで各ポーズを長くホールドすることに重点を置いた静かなヨガです。
人間本来の柔らかさを
ゆっくりと取り戻すヨガ
筋肉を直接動かすというよりも、深い呼吸とともに股関節や骨盤まわりなどの関節や靭帯、腱といった結合組織をゆっくりと広げていく。そうすることで骨と骨の間にスペースを作り、少しずつ、まるで赤ちゃんの体のような人間本来の柔軟性が取り戻されていきます。運動量は比較的少なく、安全で、健康に対する効果が高いヨガなので、初心者や高齢者、体が硬い人や心身にさまざまな悩みがある方、日常生活が忙しすぎてほっとしたいという方におすすめです。
東洋医学に基づいた動きで未病を予防
陰ヨガが大切にしているのは、第一にリラックスすること。体の緊張や滞りをほぐしながら、深い呼吸とともに気の流れをスムーズにしていくので、副交感神経を優位にし、深い安堵感が得られます。一度クラスを受けてもらえば、すぐに体と心が芯から緩んでいくのが実感できるはず。さらに、上級者向けともいえる経絡ヨガでは、肝、心、肺、腎、脾の5つの臓腑につながる経絡(エネルギーの通り道)を刺激しながらポーズを行なうことで、あらゆる健康トラブルの緩和や、未病の予防に役立ちます。また、ふだん陽ヨガを行なっている人や、サッカーやテニス、マラソンなどの激しい運動を習慣にしている人にもとっても、筋肉疲労を和らげ、関節の柔軟力を高める陰ヨガは効果的なプラクティスです。陰ヨガで体を緩めたあとは、アクティブなヨガやエクササイズの質がさらに深まっていくでしょう。
陰陽のバランスを整えて、今よりもっと活動的に
東洋医学では人間の体や心も、この世のすべてのものと同じように、陰と陽のエネルギーの組み合わせで成り立っていると考えられています。土台となる陰の部分を大切にすればするほど、活動的に動く陽の部分も活きてくる。じっくりと体と心に向きあう時間をもつことで、驚くほどに明日への活力がわいてくる。陰ヨガは、そうした陰陽のバランスをとるための、たいへんホリスティックなヨガなのです。












